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タイミングと資本金額が肝心。融資をスルッと引きだすためのコツ

銀行、信用保証協会、日本政策金融公庫……借入先は違えども、融資を上手に引っ張るためには共通の“鉄則”があります。今回は、融資に対する考え方とともに、融資を成功させるために押させておくべきポイントをわかりやすく解説します。

銀行から融資を受けるコツ1

経営者によって違う融資への考え方

みなさんは会社の経営に、「融資」を活用していますか?
「新規開業で向こう半年の運転資金が心配だから、一応借りておきたい」
「うちは資本金10万円の小規模事業だから融資はいらないんだけど…」
「今後の事業拡大のために、何が何でも融資を引っ張りたい!」

このように、融資に対するモチベーションは業種や事業規模、また経営者の考え方などによってもさまざまでしょう。

しかし「融資を受けるのか、受けないのか」、そして「いつ、どのように受けるのか」という経営者の選択・判断は、その会社の明暗を大きく分けることもあるのです。

会社経営の成否を分ける融資のイロハ

はじめに、実際にあった融資にまつわる2件の失敗&成功事例をご紹介させてください。

ケース1 不動産業(マンション販売)で創業したAさん

資本金2000万円からスタート。約2000万円ぐらいまでの借入が可能でしたが、本人は「自己資金だけで賄える」と創業融資を受けませんでした。しかし、売上不振で経営状態は日ごとに悪化の一途をたどります。そして創業から半年後、あわてて融資を申し込むものの時すでに遅し…。結局、融資審査は下りませんでした。

ケース2 飲食店を新規開業したBさん

資本金800万円からスタート。当初は融資を必要としていませんでしたが、「借りられるものならば…」と予備資金として400万円を借入しておきました。いざ開業してみると、集客に苦戦を強いられ店は赤字続き…。開業時に受けた融資で運転資金をまわしながら、1年後にようやく店を軌道に乗せることができました。

融資を受けなかったばかりに痛手を被ったAさんと、いらないと思っていた融資に救われることになったBさん。2つの事例は、融資の有無が会社の存続を左右したということだけでなく、融資は「受けるタイミング」が非常に重要であるということを伝えています。

もしあなたが「融資を受ける」と決めているなら、“借入先から融資を上手く引っ張るコツ”として以下の2点は必ず押さえておいてください。

銀行から融資を受けるコツ2

融資を受けるなら最初が肝心

1、創業時に借りる

借りるタイミングは創業時がベスト。なぜなら、創業後しばらく経ってから融資を申し込みこむ場合、事業がある程度軌道に乗っていないと借入できないケースが多いからです。また、創業時は政府や金融機関、地方自治体が提供するさまざまな新規開業支援制度を利用できるチャンスがあり、なかには資本金だけで融資を受けられる好条件のものもあります。

2、資本金をある程度大きくしておく(ただし1000万円以内)

資本金が少ない会社と多い会社ならば、当然後者のほうが融資を受けやすいです。1000万円以内としたのは、消費税を設立から2年間免税にするためと、わずかな額ではありますが法人住民税の均等割りの増加(7万円から18万円にアップ!)を避けるためです。

融資は会社を存続・前進させるための栄養源

「借金=悪」という考えが根強い日本では、融資を嫌う経営者も少なくありませんが、受け方次第では、あなたの会社を存続・前進させるための“栄養源”にもなりえるものです。

融資を引っ張るためのポイントとして、ここでは絶対に外せない2つを挙げさせていただきましたが、ほかにも経営者が持っておくべき視点やとるべき対策は山ほどあります。

「借入するべきか、しないべきか…」。迷ったら、自分だけで判断するのではなく、ぜひ専門家の意見も参考にしてみてください。

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